2018年11月12日月曜日

トランペットが印象的な曲まとめPart2【椎名林檎編】


私の1番好きなアーティストは椎名林檎です。

私が思う椎名林檎の1番の魅力とは芸術的な歌詞から得られる情報量の多さだと思います。トランペットがあるか無いか関係なしにどんどん引き込まれる作品ばかり。
彼女の曲を色々聴いている内に自分のトランペット好きを自覚できた様なものだ。
それまではなんとなくジャズっぽい曲が好きだなぁ〜って感じで方向性が分からなかった。
椎名林檎のトランペットが使われている曲はどれも名曲でうっとりしてしまう。
私の理想のトランペットだと言っていい。

中毒性あるトランペットの曲紹介Part2です。どれだけPart数が続くのか分からない。
このペースだと2桁行っちゃいそうな気がする。


※この記事は移転する前のはてなブログで2018年7月3日に公開されたものです。

前回Part1はこちら↓





次回Part3はこちら↓




椎名林檎ってどんな人?

シンガーソングライター。ロックバンド東京事変の元ボーカル。
これまで紅白に5回出場。
メディアに露出する度に印象が変わる不思議な人。
独特な歌声とジャンルを問わない柔軟な音楽性が人気。
作詞作曲歌、さらに多様な楽器を弾きこなす。
東京2020開会式・閉会式4式典総合プランニングチームの事実上の総監督。
夢はキャバレーを作ること。

長く短い祭

この曲と出会って私はトランペットの魅力にやっと気づく。
2015年夏にリリース。コカ・コーラのCMソング。
元東京事変のギター浮雲とのデュエット曲。忘るまじおじさん。
芸術的で趣きがある歌詞にオートチューンを使った無機質な歌声がこの曲の魅力。
椎名林檎の魅力がこれでもかと詰まっている。私はこの曲が1番好き。




女の子は誰でも

私が最初に中毒になった椎名林檎の曲。
2011年春にリリース。約1年資生堂「マキアージュ」のCM曲として使用された。
松浦亜弥が歌う姿を想像しながら作曲したらしい。踊りたくなる様な可愛い曲。



望遠鏡の外の景色

2012年頃に上演された舞台「エッグ」の劇中曲。
また2016年リオオリンピック閉会式セレモニーで使用された曲。

舞台「エッグ」は幻の1940年東京オリンピックが、戦争とナショナリズムを引き起こしてしまうという内容。そんなオリンピックを批判的に扱った舞台の音楽を、実際にオリンピックで流しちゃうのって色んな意味で凄い。

この曲は2パターンあって「エッグ」と「リオオリンピック」で使われたもの、セルフカバー版(下の試曲)があります。私はセルフカバー版の方が好きです。

ちなみに、「望遠鏡の中の記憶」という歌詞つきのバージョンもあります。



人生は夢だらけ

2016年頃のかんぽ生命のCMソング。CMでは高畑充希がミュージカル調に歌っている。
2017年にセルフカバー版をリリース。CMとカバー版はかなり歌詞が異なっている。

私もそういう生き方をしてみたいけど出来ていないのでグサグサ歌詞が刺さる。聴いていると眩しすぎて辛くなってくる。
前半のピアノパートからビッグバンドパートに移行する瞬間の浮遊感が好き。
MVで着ているコートは母のもの、ネックレスは娘に作ってもらったものらしい。

トランペットが「望遠鏡の外の景色」と似てるところがある。



真夜中は純潔

2001年にリリース。
演奏は東京スカパラダイスオーケストラ。

MVがカウボーイビバップのOPみたいなアニメーション。女性キャラが椎名林檎に似ているが潔純 真夜(きよずみ まよ)という違うキャラである。



目抜き通り

2017年にオープンした「GINZA SIX」という複合施設のテーマソング。
ロックバンド、ウルフルズのトータス松本とのデュエット曲。
目抜き通りとは1番人通りが多い中心的な道のこと。
題名のとおり「GINZA SIX」は銀座・中央通りに建っています。

銀座をイメージして作られているのでゴージャス感がたまらない曲だ。

シロフォンとグロッケンの音が都会の賑わいや光り輝く夜景を想像させる。



都合のいい体

2009年リリース。
女性のころころ変わる身体のコンディションについて歌った曲。
ミュージカルっぽい曲。





MY FOOLISH HEART~crazy on earth~

2009年リリース。
ジャズバンドのSOIL&"PIMP"SESSIONSとのコラボ楽曲。
雨が降る日に部屋で恋人を待っている心情を歌った曲。
しっとりしたトランペットが好き。





殺し屋危機一髪

2013年リリース。
これもSOIL&"PIMP"SESSIONSとのコラボ楽曲。
危ない男女の恋の駆け引きを歌った曲。



夢のあと

トランペットが出てくる所少ないから紹介しようか迷ったけどいい曲だから出す。
映画「さくらん」のラストシーンで流れる曲。
この映画の音楽監督は椎名林檎が勤めている。
劇中使われている所は3番の歌詞から。

駆け落ちする花魁の日暮(土屋アンナ)と男衆の清次(安藤政信)が桜並木を目指して菜の花畑を突っ走っていく場面が印象に残った。ぶっちゃけ映画そのものは意味不明で面白くないし椎名林檎の長いMVみたいになっちゃってる、でもそのラストシーンだけ感動的で良かった。終わり良ければすべて良し。(原作の漫画は面白いよ!)

実は椎名林檎が音楽活動を休止して育児に専念していた時、アメリカで起こったテロ9.11の映像を観て社会から隔絶されている自分を感じて何かを発信したいと思って作ったのがこの曲だそうです。さくらん関係ないのでは・・・?



この世の限り

同じく「さくらん」のエンディング曲。
実兄の椎名純平とのデュエット。
夢のあとが流れた後にこの曲がクレジットと一緒に流れてきます。
家族愛を歌った曲。やっぱりこれもさくらん関係ないのでは・・・?

この曲と「能動的三分間」と「長く短い祭」には「さよなら初めまして」という歌詞が入っている。これらの曲に共通するもの、意味は一体・・・?



ただならぬ関係

2012年リリース。
東京事変が解散した後に出したアルバムの一番最後のトラックに収録されているのがこの曲。東京事変の「最後の曲」だと言われている。
これまでを振り返りながらお別れを爽やかに歌った曲。同時に東京事変の曲を忘れないでというお願いの歌です。

この曲のMVはメンバーがこれまでのライブの衣装を着て、オリンピックらしき会場でトラックの上を行進しています。そして、歌詞に「どこかで交わって遇えるかもね」など復活があり得ることを仄めかしている事から、2020年東京五輪までに東京事変が再結成するのではないか?とファンの間では噂されています。

戻ってきてほしい!



獣ゆく細道

2018年報道番組news zeroのテーマ曲として書き下ろされた。
英名はThe Narrow Wayでこれは曲の最後の歌詞から取ってきていると思われる。
エレファントカシマシのボーカル宮本浩次との静と動の対比がクールなコラボ楽曲。
"長く短い祭"や"神様、仏様"など椎名林檎の曲には歌詞は古めかしく難解なものがありこれもまたそのような曲の1つ。

歌詞はざっくり要約すると、周りに流されて生き続けるのではなく獣の様に我が道を歩めというもの。
平成が終わりに向かい新しい時代を迎える今にぴったりの曲ですね。
暗い現代と戦い必死に道を探す獣が叫んでいるかの様な宮本浩次の歌い方には心を動かされます。刺さりすぎて辛い。